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酔っ払うとだれかに甘えたくなる。

ライブ予告
酔っ払うとだれかに甘えたくなる。
甘えるなと言うのが社会であり、世の中なのかもしれない。そんな建前の中に包み隠されず開放される欲望の世界に身を委ねるのが大人という存在なのだろう。
だが、所詮は誰もがだれかに甘えたいのだ。
男も女も。満員電車に乗るとよく分かる。
サラリーマンは隣のひとや電車のつり革に身を委ねる。
絶対、床に落ちないという確証に。
それは社会という安全にぶら下がろうとし、安定を求め、常に恐れ続ける哀れなる草食動物のようだ。
頭の中で叫ぶ。お前はそんなんでいいのか?
そんな風に20代を終えていいのか!?
違うだろ。お前はロックスターにもなれた男だ。
獣にはなりたくないがロックスターにはなりたい。
そして、ロックスターが教えてくれたことを。
なにを恐れている?
お前は絶対に忘れるなよ。
we will rock you!!!
大切なことを忘れんなよ。
でも、嵐のように嫌なことや不安は襲ってくる。
そのたびに酒で脳を麻痺させて、
自分は取るに足らない存在だと言い聞かせた。
昔酔っ払うと、女に甘えたくてしょうがなかった。
深夜に通話をかけて、彼女が翌日、会社に行くまで繋いでた。切れたら自分の寂しさが埋められないと怯えていたのだ。今でも酒を飲むたびに思う。誰かに甘えたいと。
今でも誰かに甘えたい。だから配信をつける。
それは、生存本能というくだらないものだったのかもしれない。だが、年下の男という役割を演じていたに過ぎない。これから来る30代という壁。
若い女どもに「おっさん」と呼ばれるのだ。そんなくだらないものに囚われるなともう一人がささやく。
違うんだよ。俺にとって何よりも悔しいのは成功する前にセクシーなお前の姿を見たことだ。クソが。

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