【・・・・・。】

【・・・・・。】



  

「や…っ、、っ、んあぁっ!」




薄暗い雨の朝。

アスファルトを跳ね返すような甲高い女の声が響いた。




何かに囚われたかのように現れた、行きずりの男。

女は咄嗟に怯んで抵抗したのも虚しく

男は何のためらいもなく
自分の身勝手な欲を女にぶちまけた。




女の身体は、濡れた。




「っ、、こんなの…ひどいっ」




わずかながらに熱をおびた体で

絶望と悔しさから涙すら滲んで吐き出した言葉は

男には届くことはない。



女の身体を粗末に濡らした男は

その後 見向きもせず

颯爽と一瞬で走り去っていった。




「さい、、あくっ…」




まだ何が起こったのか理解しきれない頭で

このもどかしい怒りをどこに誰にぶつけるわけでもなく


濡れた身体を慰めるように身なりを整える




「いつもより早く、家出るんじゃなかった…」




虚しくつぶやき、もう姿などとっくに見えなくなった男が去って行った方角をぼんやり見つめ


あとからこみ上げてきた怒りを

誰もいない蜃気楼へ向けて

静かに吐き出した




「スピンして事故れ。くそワゴンR」




走り去っていったワゴンRに乗った運転手の男に吐いた毒が

冷たい雨に、重く響いた。




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雨酷いからバスいつもより早く乗ろうと頑張って早く家を出たら、これだよwww
左半身濡れた( ' ゚∀゚`)

はばないすでー!🌼

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